こんな悩みを抱えていませんか？
この記事では、保育士の離職率を紹介しています。
最後まで読むことで、保育士の離職率が高い職場の特徴についても知ることができるでしょう。
長崎新聞の最新のニュースでも5年以内の離職率が46%とデータがあるほどです。
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保育士の離職率｜過去3年間の推移
保育士の離職率について解説します。
これから保育士を目指そうと考えているなら、次のデータ等を参考にしてください。
保育士の3年以内の離職率
離職率の高い保育士では、入職してから3年以内に約50%もの人が離職するとされています。
新卒保育士の場合、入職してから1年以内に離職する人はおよそ25%と比較的離職率は高いです。
しかし3年以内に離職する保育士は全体の約半分を占めているため、保育士は離職率が高い職業であることがわかります。
厚生労働省による2021年保育士の離職率の統計データ
厚生労働省の統計データ「保育士の現状と主な取組」によると、保育士における離職率は9.3%とされています。
なかでも私立保育園の保育士における離職率は10.7%と、公立保育園よりも高い結果が出ています。
保育士1年目の離職率
新卒保育士をもとに1年目の離職率の統計をとると、保育士1年目の離職率は全体の約25%とされています。
つまり、保育士4人のうち1人が離職をしている計算です。
保育士1年目は覚えることが多かったりすることから、精神的な負担が大きくなってしまいがちです。
そのため、保育士1年目であったとしても離職率は変わらず多いのでしょう。
【社会福祉施設等調査】保育士の離職率
社会福祉施設等の「社会福祉施設等調査 令和３年社会福祉施設等調査」によると、保育士全体における離職率は約8.7%とされています。
社会福祉施設等の調査においても、私立保育園よりも公立保育園のほうが比較的離職率が低い傾向にあります。
保育園・保育士の離職率が高い理由とは？
保育園勤務の保育士の離職率が高い理由は、以下の5つです。
給与が割に合っていない
保育士は基本的に残業が多いため、必然的に長時間労働を強いられることになります。
しかし長時間労働の末に受け取る給与は、「保育士の仕事の年収・時給・給料（求人統計データ）」によると、平均して月に27万円程度です。
長時間働いても受け取る給与が割に合わないと、精神的にも大きな負担となります。
残業が多い割に給与が低い保育士の実態が、離職率を高めてしまう原因です。
仕事への責任が重すぎる
長時間労働を強いられることが多い保育士は、子どもの命を預かる責任重大な仕事です。
子どもと過ごす時間に楽しさを感じたとしても、万が一のことがないよう細心の注意を払わなければいけません。
子どもを預かる責任の重さが精神的面に大きな負担を与えることで、保育士を辞めてしまうことが多いです。
仕事への責任の重さは、離職率を高めることに大きく影響します。
体力仕事がついていけない
保育士は、子どもと一緒に遊ぶだけでなく行事やイベントなどでかなり体力を使います。
保育士のなかには、体力仕事に苦手意識を持っている人もいるでしょう。
実際に、体力仕事が多いことから保育士を辞めてしまう人も多いです。
体力仕事についていけないことも、保育士の離職率が高い理由に大きく影響しています。
人間関係がうまくいかない
保育士は、職場内でのチームワークを必要とする仕事です。
そのため、先輩や同僚とコミュニケーションを取り合って業務をしなければいけません。
しかし保育士における悩みのなかで非常に多いのは、人間関係がうまくいかないことです。
女性同士の職場がほとんどであることから、先輩や同僚とうまくやっていけない保育士もいます。
どの職場でも当てはまりますが、特に保育士は人間関係がうまくいかないことが理由で離職することが多いです。
残業が多すぎる
保育士になると、子どもと過ごす時間だけでなく事務関係の業務や制作物の作成などの時間も必要です。
そのため、どうしても仕事を持ち帰らなければいけなかったり園に残って仕事を終わらせなければいけないことも多いです。
たまにある残業ならまだしも、保育士は比較的残業が多い傾向にあります。
残業が多いという理由から、保育士を離職する人が多いのでしょう。
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厚生労働省による保育士の主な退職理由
退職する保育士には、さまざまな理由があります。
それぞれの保育士によって理由は異なりますが、厚生労働省による保育士の主な退職理由は次の4つです。
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仕事量が多い
保育士の仕事内容をイメージすると、子どもと一緒に遊んだりご飯を食べさせたり、また子どもにお昼寝をさせたりなどといった業務を想像するかもしれません。
しかし保育士は、子どもと過ごす時間以外にも、書類関係をまとめたり保護者と連絡をとったり、またイベントや行事に向けて制作物を作成するなどの仕事も行わなければいけません。
ほとんどの場合、仕事が定時に終わらず残業してしまうケースばかりです。
厚生労働省によると、仕事量の多さが離職率に影響しているとされています。
給与が安い
保育士は、子どもの命を預かることが主な仕事です。
そのため、万が一子どもに何かあった場合の責任は保育士が取らなければいけません。
しかし子どもの命を預かる責任重大な保育士の給与は、平均で約27万円です。
責任が重い仕事なのにも関わらず給与が安いことが、保育士の離職に直結しているのでしょう。
健康上の理由での退職
保育士の仕事内容や給与など以外にも、体調を崩したり病気などの健康上の理由で退職する保育士も多いです。
体調が悪かったり病気を患ってしまうと、保育士の業務に支障が出る恐れがあります。
体調が悪いのに無理をして子どもに万が一のことがあったら、悔やんでも悔やみきれないです。
そのため、健康状態が良くないことが理由で離職する保育士が多いのです。
妊娠および出産
女性保育士の場合、妊娠や出産が理由で離職する人も多いです。
妊娠や出産をすると、体力仕事の多い保育士で業務をすることが難しくなります。
そのため、妊娠や出産を理由に離職してしまう保育士が多いとされているのです。
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保育士の離職を防ぐためにやっておきたい対策
離職率が高い保育士での離職を防ぐためにやっておきたい対策は、以下の3つです。
職場の同僚や先輩との人間関係を良好にしよう
保育士の離職でよくある理由のなかに、職場の同僚や先輩との人間関係が良好でないことが挙げられます。
しかし同じ職場で働いている以上は、先輩や同僚とうまくやって行かなければ仕事をスムーズにこなせません。
また、職場での人間関係が悪いことで、子どもに影響を与えるケースもあります。
子どもの安全を最優先するためにも、できるだけ職場の同僚や先輩との人間関係を良好にすることが重要です。
作業効率化で面倒な仕事に時間をかけない
保育士は、子どもと過ごす時間以外にも事務作業などを行わなければいけません。
しかし事務作業に時間がかかってしまっては、残業を繰り返す日々になってしまいます。
残業が多いと精神的にも大きな負担になり、離職率を高める原因になります。
少しでも面倒な仕事に時間をかけず精神的な負担を抑えるために、作業を効率化させることが重要です。
あらかじめ事務関係の書類をまとめておいたり作業に関して二度手間をしないことが、作業効率化への第一歩です。
パソコンを使用した事務作業で効率化をするためには、ある程度パソコンに関する基礎知識を理解しておくと良いでしょう。
給与の高い保育園に就職する
保育園では残業が多いところ がほとんどなので、残業の少ない保育園を探すのは難しいです。
しかし給与が高い保育園を見つけることは、難しくありません。
保育士の離職を防ぐために、できるだけ相場よりも給与が高い保育園に就職することをおすすめします。
給与が高い保育園は、転職サイトなどを利用すれば紹介してもらえます。
もしあなたが離職を防ぐことも踏まえて給与の高い保育園を探すのであれば、一度転職サイトに登録しておくと良いです。
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保育士の離職率が高い職場の特徴
保育士の離職率が高い原因は、保育士だけでなく職場も影響しています。
保育士の離職率が高い職場の特徴について解説します。
公立保育園の場合
公立保育園は公務員であることから給与は安定しますが、毎月もらえる給与自体は平均であるため、仕事量との割りに合わないと感じるかもしれません。
しかし公立保育園で働くことで、福利厚生や産休及び育休などへの手厚いサポートを行ってくれます。
また、賞与や昇給も約束されているため、安心して働きやすいです。
そのため公立保育園は、毎月の給与が少ないですが福利厚生などが安定していることが特徴です。
私立保育園の場合
私立保育園は、公立保育園よりも毎月の給与が高いところが多いため、給与が理由で離職する保育士は少ないです。
しかし、サービス残業が多かったり福利厚生が手厚くないところも多いことが特徴です。
公立保育園と違い私立保育園は、園によって給与や福利厚生などに格差があります。
そのため、就職する私立保育園によっては離職する保育士が多いです。
保育士の離職に関するよくある質問
保育士の離職に関するよくある質問は、次のとおりです。
離職率が低い保育園はある？
比較的給与が相場よりも高かったり、福利厚生が手厚い保育園は離職率が低いです。
しかし離職率が低い保育園は求人の応募が殺到するため、基本的にはどの求人サイトも非公開にしています。
そのため離職率が低い保育園を探すには、求人サイトを利用して担当のキャリアアドバイザーから紹介してもらう必要があります。
保育士の定着率はどれくらいの割合？
厚生労働省によると保育士全体の離職率は9.3%であるため、多くの割合で定着していることがわかります。
保育士は残業が多い職業ではありますが、子どもと接することができたりやりがいを感じやすいことが、定着率に影響しているのでしょう。
また他業種の離職率は11.4%とされているため、保育士の離職率だけが高いとは言い切れないです。
幼稚園教諭の離職率はどれくらいの割合？
幼稚園教諭の離職率は正式に公表されていませんが、新卒に限定した場合1年以内の離職率はおよそ25%とされています。
また、3年後の離職率はおよそ50%にまで上がるため、幼稚園教諭は保育士と比較して離職率が高いことがわかります。
保育士の離職率のまとめ
保育士は離職率が高い職業ですが、就職する保育園によっては給与が高かったり福利厚生が手厚いところが多いです。
離職率の高い保育士で離職しないためにやっておきたいことは、職場での人間関係を良好にしておくことです。
職場での人間関係を良好にしておくことで、何かあったときでも相談できます。
とはいえ、もしも今就職している保育園があなたに合っていないのであれば、求人サイトなどを利用してあなたの条件に合った保育園を紹介してもらうのもおすすめです。
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